在宅ワークが変わる!集中力を上げる室内環境の整え方
- 吉田 洋治朗
- 2 日前
- 読了時間: 3分

はじめに:集中力が切れる原因は「空気」にあるかもしれない
テレワークやフリーランスの増加により、在宅での仕事環境が注目されています。椅子やデスク、PCスペックにこだわる人は多いですが、意外と見落とされがちなのが「室内環境」。
何となく集中できない
午後になると眠くなる
疲れやすくて作業が続かない
これらの原因、もしかしたら「空気・光・音・温湿度」など見えない環境要因かもしれません。
この記事では、在宅ワーク中の集中力とパフォーマンスを高めるための室内環境づくりを、科学的視点と実用性を交えて紹介します。
空気が脳に与える影響:CO2濃度と集中力の関係
「換気しなきゃ」と思ったときには、もう遅い?
閉め切った室内で長時間作業していると、**人が吐き出すCO2(二酸化炭素)**がじわじわと蓄積します。
CO2濃度(ppm) | 体感・影響例 |
400〜700ppm | 屋外並、集中しやすく快適 |
800〜1,000ppm | やや重い空気、ぼんやりし始める |
1,000〜1,500ppm | 眠気・頭痛・判断力の低下が起きる |
2,000ppm以上 | 倦怠感・吐き気・パフォーマンス低下 |
CO2は無色無臭で気づきにくいため、**“気づいたときにはもう集中力が落ちている”**という状態に陥りやすいのです。
温度と湿度も集中力に直結する
室温が28℃を超えると脳の認知処理速度が低下
湿度が40%未満だと、乾燥による疲労感が増す
湿度が60%を超えると、だるさや眠気の原因にも
つまり、最適な作業環境を維持するには、温度=22〜25℃ / 湿度=45〜60%前後が理想です。
「なんとなく集中できない」を可視化するセンサー技術
デジタルで“見える環境”をつくる
環境の変化にいち早く気づき、対処するにはセンサーによる可視化が効果的です。例えば、CO2センサー+温湿度モニターが一体となったデバイスでは、以下のような情報をリアルタイムに取得できます:
室内のCO2濃度(ppm)
室温・湿度の変化
換気の必要性をアラート通知
■ DENARI BOTSのようなセンサーデバイスが注目される理由:
空気の質を“見える化”して行動のトリガーになる
在室時間の長さや動きのなさから、生活リズムの異常も検知
遠隔でも確認できるため、家族による見守りや防犯対策にも活用可能
具体的な改善ポイントとアクションプラン
✅ 換気のタイミングをルール化する
CO2濃度が1,000ppmを超えたら5分間換気
1時間に1回、窓を対角線に開けて風の通り道を作る
換気扇+サーキュレーターで空気を効率よく循環
✅ 環境センサーをデスク周辺に設置
CO2センサーを視界に入る位置に置いておくと意識が変わる
スマホと連携させて、異常値で通知を受けるよう設定
✅ 視覚・聴覚・温度を快適に整える
デスク横に間接照明+観葉植物で視覚的リラックス
ノイズキャンセリング機能付きイヤホン or 自然音BGMで集中空間
エアコンと加湿器を自動制御するスマート家電も◎
「室内環境を整える」=「自分の集中力をマネジメントする」
環境が整うと、意志の力に頼らず自然と集中できるようになります。それはつまり、“脳のエネルギーを節約する”ことにもつながります。
自宅だからこそ、働くための空気をデザインする
CO2・温度・湿度を“数値”で把握し、小さな調整を習慣化
集中できる時間帯・環境のパターンを把握して自己管理へ
まとめ:あなたの集中力は、空気に左右されている
テレワークの生産性を上げるには、タスク管理やツール選びだけでなく、**「室内環境をマネジメントする力」**も欠かせません。
今すぐできること:
CO2センサーで“集中力の可視化”を始める
換気タイミングや湿度調整をルーティンにする
自分に合った快適環境を“設計”する
目に見えない空気を“整えること”が、集中力・作業効率・健康のすべてを底上げします。



